「ロワゾ・ブルー」宮川綾子オフィシャルブログ

2018.12.13 | カテゴリ:ブログ

「いろんなかたち」


こんばんは。宮川綾子です。
寒くなりましたね。
皆さま、お変わりありませんでしょうか。
当サイトにお越しくださり、ありがとうございます。
またまた久しぶりの更新になってしまいました。
おつきあいいただけると嬉しいです。

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空を眺めるのが好きです。
空にはいろんな形の雲が出ていますね。
雲が何かの形に見えてくるとなんだか楽しくなってきます。
好きだからか、犬、うさぎ、馬、鳥……
私は動物の形に見えてくることが多い気がします。

雲の形は、決まったものがあるわけではなく、
自由に捉えられるのも楽しさの一つ、なんて思います。

先日、もくもくとした雲を眺めていたら、
はらぺこあおむしのように見えてきました。

ご存じの方も多いかもしれませんが、
「はらぺこあおむし」は幼児向けに書かれた絵本で、
あらすじはこういうものです。

お月さま、お日さまに見守られながら
生まれてきたあおむしちゃんは、おなかがぺこぺこ。
毎日たくさんの果物やおやつを食べ続けます。
そうしていたら、ある日おなかが痛くなってしまい、
あおむしちゃんは泣いてしまいます。
そうした次の日、緑の葉っぱを食べて、
あおむしちゃんは元気になります。
もうはらぺこではなくなり、
大きくなったあおむしちゃんはさなぎになり、
やがて、きれいなちょうちょになる、
というお話です。

ちょうど読んでいた本に、
「理想の幸せ像」があると、それを追い求め続け、
そのこだわりが、
かえって私たちをがんじがらめにしてしまうことがある、
ということが書かれていまして、
それが、果物やおやつを食べ続ける
あおむしちゃんの姿と重なりました。

決まったかたちの幸せ像……たとえば、
愛しているなら、きっとこうしてくれるはず、
大切に思ってくれているなら、こうしてくれるべきとか……?

私はこれ、小さい頃から父に求めていたんですね。

確かに、暴力、暴言に傷ついたことはありましたから、
愛されてるって実感するのは、難しかったです。
そうした中で、
「私の理想とする父の愛」をあおむしちゃんのように、
父から、あるいは他の人から得ようと求めていたんだと思います。

でも、私の思ったかたちのものは得られませんでした。

長い歳月をかけて、父と私は理解しあい、
今では私を心から愛してくれていることがわかります。

私がどんな気持ちでいるときも(そうです、嫌っているときも)、
私を成長させてくれ、今に至っているのですから、
理想のかたちではなかったですが、
むしろ私の理想よりずっと深い愛がそこにあったのです。

それはあおむしちゃんにとっての葉っぱかもしれません。

雲の形にとらわれないように、
ものごとにはいろんなかたちがあると受け入れていくと、
心がしんどいとき、少し楽になれることがあるのかも……
流れていく雲を眺めながら、そんなことを思いました。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
皆さま、温かくして、すてきな週末をお過ごしくださいませ☆

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