「ロワゾ・ブルー」宮川綾子オフィシャルブログ

2018.6.28 | カテゴリ:ブログ

『愛知』


おはようございます。
東京在住の認定カウンセラー、宮川綾子です。
今は二十四節気では夏至、
一年で一番日が長い時ですね。
ついこの間、冬至だったような気もして、
光陰矢の如し、
月日が経つのは早いものだと感じます。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

さて、皆さまは「愛知」という言葉を耳に、
あるいは目にされたことはあるでしょうか。

この言葉、私が初めて目にしたのは、
小学校の卒業のときでした。
担任の先生が「贈る言葉」として、
短冊に「愛知」と書いて、
生徒一人ひとりにくださったのでした。

でも…意味がよくわかりません…。
「先生、『愛知』って『愛を知る』ってこと?」
私たち生徒は先生にお聞きしました。

先生は、「知を愛する」と
下から上に読んで意味をとる言葉だということを
教えてくださいました。
そして、今はまだ難しいだろうけれど、
きっといつか意味がわかるようになるからと
おっしゃっていたように記憶しています。

当時、私は、
「愛を知る」って意味じゃないんだ~と、
何となくがっかりしたことを憶えていますが、
同時に、この言葉の意味を、
いつか理解できるようになりたいと思いました。


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そして、時は流れ…
私は、ようやく、「愛知」という言葉に
出合うことができました。

それは、アロマテラピースクールでの
哲学入門講座の中の
「そもそも哲学ってなんだろう?」
というお話からでした。

「哲学」という言葉は、
英語の「Philosophy」
(フィロソフィー)の訳語ですが、
「Philosophy」という言葉は本来、
philoは「愛する」、
sophyは「知、知恵、英知」で
「知を愛する」。
それは、古代ギリシャ以来、
宇宙や自然の摂理、真実に基づいた
幸福へのすぐれた知恵、英知を愛するといった意味で、
それに沿った生き方をも指したそうです。

ですので、「Philosophy」は
「哲学」と訳されていますが、
「愛知」というほうが本来の意味には
近いのかもしれないのです。


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サイモントン療法も、
この「愛知」に触れていくと言ってよいでしょう。

折しも、私は先日、
サイモントン療法のベーシックプログラムで
スタッフを務めてまいりました。

レクチャーを行う講師、参加者、スタッフ
という立場の違いはありますが、
人生について学ぶという点において、
違いはありません。

参加者の方たちの姿から、
人はいつでも人生に変化を起こす新たな
一歩を踏み出す力があること、
たとえ困難な状況と思われていたとしても
ユーモアや楽しむ心を元々もっていること、
幸せは、今、ここで感じるものであること…
人の持つ底知れぬ力、可能性を見せていただき、
人はどのように生きるのか、ということを
教えていただきました。

心の深い部分が震えるような感覚を覚えながら、
私はこの場を「愛知」の場と
呼べるのではないかしらと思うのでした。


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小学校の担任の先生は、
どのような思いで短冊に
「愛知」と書いてくださったのだろう? 
そして、先生は当時30代でいらしたと思うのですが、
今、どうされているのだろう? 
私はとても気になりました。

そこで、少々気が引ける思いはしましたが、
インターネットで先生のお名前を検索しました。

すると…

先生は、大学教授になられていて、
現在も教鞭をとられていました。
その大学のキャンパスは、
私が日常的に行き来している
東京の池袋にあることがわかりました。

私は、小学生当時の写真の写しをつけて、
その大学に先生へのお手紙を送らせていただきました。
すると、先生からすぐにご連絡があり、
そこには、「ぜひ会いましょう」と書かれていました。

お会いできたら、卒業以来、40年ぶりの再会です。

小学生の頃の、
「愛知」という言葉をいつか理解したいという思いは、
私の心の奥に、また、宇宙のどこかに記憶され、
宇宙は、このタイミングを図ってくれていたようです。
「『生徒』の準備が整ったところで、『教師』が現れる」
と言いますが、まさにその言葉どおりです(笑)
必要なことが必要なタイミングで起こるのですね。

満天の星たちが、
私たちに光を送ってくれているように
宇宙は、先人たちは、私たちすべての人に
幸せに生きることの道しるべを示しながら、
常にあたたかく見守ってくれている。
それを信頼していくことを
あらためて意識させてくれる出来事でした。

そして、
かつて小学生の私は、
「愛知」の意味を
「愛を知る」ではないんだ~と
がっかりしましたが、
がっかりすることはなかったのかもしれないと思いました。

宇宙や自然の摂理、真実に基づいた
幸福へのすぐれた知恵、英知に触れ、
気づきを得ながら、人生を体験していくことは、
「愛を知る」道程に他ならないのではないのかな…。

「愛知」という言葉を目にしてから40年。
少しは成長したであろう(笑)私は、
そんなことを思うのでした。


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最後までお読みいただき、
誠にありがとうございました。
今日も素晴らしい一日をお過ごしくださいませ。

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